3年で1社から5社に増やしながら経営するために意識したい効率性と効果性の話し
・もっと時間があれば、新規事業や顧客へより良いサービスを提供できるのに、、、
・社員の生産性がもっとあがれば売上も上がるのに、、、
・自分がイメージする成長のイメージに会社が育っていない、、、
時間や生産性、スピードと言った所は、多くの中小企業の経営者の方が常日頃抱えている悩みではないでしょうか?
代表との話しの中で見えてきた光明
以前、KFSグループとして5社目を設立した頃に、代表の小島とこんな話しをしました。
「私ってよく、5社も経営していてよくそんな時間ありますね?とかいつ寝てるんですか?って聞かれるんだよね」
「確かにいつも忙しそうですけど、その割にニュースに詳しかったり、本も良く読んでますよね。どうやってるんですか?」
「そんなに忙しくないよ!ちゃんと寝てるし。そして全然難しいことじゃなくて、みんな考え方が間違っているんだよね。みんな着目しているのが「効率」のことばかりなんだよ。
本質はそこじゃない、私が意識しているのは「効率性」ではなく「効果性」なんだよ。
効率を考えたら、みんなに会いに始発の新幹線で福島から東京に来ないでしょ?
効率を考えたら、TV会議や電話で業務の連絡すればそれで済む。
でも私が伝えたいのは、何のために、誰のために経営していて、
ビジョンや目標のために今何をしなければならないのか、みんなに伝えたい。
それが一番伝わるのは電話じゃなくて、直接会って熱を伝えること。これが効果的な経営判断だよ。
だから私は今日もこれから東北へ移動して、想いを共に実現したい人に直接会いに行ってくる。
はたから見たら、とても効率悪いしムダな事ばかりしてるように見えるけど、これが一番効果性のある動きだし、結果的に大きな成果を生む。
だから5社経営していても問題ないんだよ」
目からウロコとはこの事でした。
生産性を上げようと日々業務をしていましたが、
「効率性」と「効果性」 についてはなんとなくひとかたまりで捉えて、思考していました。
効率と効果を調べてみると・・・
こう‐りつ〔カウ‐〕【効率】の意味
2 使った労力に対する、得られた成果の割合。「効率のよい投資」
こう‐か〔カウクワ〕【効果】の意味
1 ある働きかけによって現れる、望ましい結果。ききめ。しるし。「薬の効果が現れる」「宣伝効果」「効果覿面 (てきめん) 」
効果は結果を得るための手段・手法の選択で、効率はその選択した手段・手法の労力をいかに最小にするか?
と解釈しました。
具体例を考えてみると、、、
効率の具体例
・データの集計や分析をするために、エクセルの関数を使用する。
・見込み客への新サービスのご案内を送るために、メール配信ツールを使用する。
・社内のメールのやり取りのために、チャットツールを導入する。
効果の具体例
・相手にとって本当必要な資料・データが何かコミュニケーションを取る。
・新サービスを導入・フィードバックをいただけそうな、顧客へアポのご連絡をする。
・会社でやりがいと強みを発揮してもらうために、社員一人一人と定期的にランチ面談を行う。
効率性と効果性を並べてみるとなんとなく、
効率は戦術面
効果は戦略面
に大きく影響しそうに感じませんか?
ということは、未来のビジョン実現のために戦略を考えるのが経営の仕事ですので、
経営者や幹部になればなるほど、何が効果性のある戦略か?を常に考えることが、
冒頭の悩みを解決することになるという事です!
今回の経営の着眼点
・今まで効果の高かったアクションは何か?
・ビジョン達成のために何をするのが効果的か?
・効果を最大化するために何を辞めるべきか?
ぜひ考えて、思考の質を高めてください!
以上、ケーエフエスコンサルティングの細井でした。