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女子チームパシュートの成功要因から学ぶ、中小企業の3つの成功要因

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平昌五輪の熱が冷めやらぬ元競技スキー部細井です。

 

連日カーリング娘が取り上げられていますが、

個人的に一番ヒットしたのが、

 

女子スピードスケートの

団体(チーム)パシュートでした。

 

今回の平昌五輪では、

チームパシュート

日本初となる金メダルを獲得しました。

 

わたくしチームパシュート

絶対に金メダルを取れると確信していました。

 

それはなぜか、

オリンピック速報の合間に放送していた

NHKの「金メダルへの道“一糸乱れぬ”挑戦 女子団体パシュート

という特集を見たからです。

 

www6.nhk.or.jp

 

番組の中で、日本チームの戦略・滑りをVRや、

最新のコンピューターシミュレーション技術などを

駆使して徹底解剖されていて、

 

金メダルを確実に取れる(と感じられる)

成功要因と実績が

紹介されていました。

 

番組を見る前はただ数人で滑ってタイムを競っているだけかと思いましたが、

 

いやいや、パシュートめっちゃ奥が深くて

戦略と日々のPDCAによる磨き上げられた組織的技術を

かけ合わせた競技で、

とても面白いです!!

 

会社経営や業務にも通じる所がありました。

 

この成功要因を紹介しつつ、

中小企業経営にとっての成功要因として学んでいきたいと思います。

 

 

パシュートとは

パシュートは、オリンピックのスピードスケート競技の中で唯一のチーム戦です。

 

2チームで対戦する団体競技で、

3人が隊列を組んで先頭を入れ替えながら、

400メートルのトラックを6周し、

最後の選手がゴールした時点でのタイムを競います。

 

主なルールとしては、

・スタートはそれぞれコースの反対からで、相手チームに追い抜かれたら失格

 (「追い抜き」がパシュートの語源)

・6周のうちに1人最低1周は先頭を走行しなければいけない

・タイムは先頭ではなく、最後尾の3人目のゴールが記録(1人でも転倒するとその選手のタイムになってしまう)

 

勝負のポイントは

空気抵抗を如何に少なくし、6周2,400mを3人が安定したハイスピードで滑りきるか

 

そのために、

先頭を走る選手を効果的に交代し、

空気抵抗による体力消耗を防ぐこと、

先頭交代の時のロスを少なくすること、

を実現するための戦略が必要になります。




女子団体パシュートの成功要因とは

 

女子団体パシュートの今シーズンのW杯では、

3戦3勝、すべて世界記録を塗り替えるという

快進撃を続けている中での、

平昌五輪金メダルと圧倒的な強さを誇っています。

 

しかし、前回のソチ五輪では

絶対王者オランダにおよそ半周、

12秒もの大差をつけられる

屈辱的な惨敗だったそうです。



絶対王者オランダは

個人種目トップ5の選手が揃った、

「個」の力が圧倒的なチーム

 

かたや日本は、

個人種目でもメダルを獲得した

エース髙木美帆選手以外は、

1500mの自己ベストは

世界トップ10に入っていないメンバーです。



「個」の力で完全に負けている日本は、

ソチ五輪の反省から金メダル計画をスタートしました。

 

所属チームで別々に練習していたトップ選手を集め、

ナショナルチームとして年間約300日帯同するチーム練習を実施し、

2015年にはライバル国のオランダからデビットコーチを招きました。

 

その結果得た武器が、

空気抵抗を極限まで減らした、「一糸乱れぬ隊列」

 

一番のロスが生まれる先頭交代の時間を40%少なくした「高速の先頭交代」です。

 

その結果

今シーズンの初戦で

過去8年間破られていなかったオランダの世界記録2分55秒79を

0.02秒更新

 

さらに第3戦では2分53秒88と2秒も世界記録を縮め、

平昌五輪では2分53秒89のオリンピックレコードで金メダルという

偉業を成し遂げました。

 

NHKの動画があったので、まずはご覧ください!

www.youtube.com

 

成功要因の元となった成功要因とは

 

「一糸乱れぬ隊列」と「高速の先頭交代」の2つの武器が、

今回の金メダルにつながった事は様々なメディアで取り上げられていますが、

これは成果(アウトカム)であり、

成果を得るに至った年間300日間寝食を共に合宿をする中でのプロセスが重要な成功要因だと思いました。

 

その成功要因は大きく3つありました。

そしてこの3つこそ、会社経営にも通じる所、学ぶべき所だと思います。

 

①意識と実行

基本的にスピードスケートは個人種目に主眼が置かれているため、

団体競技チームパシュートに使える時間は少ないそうなのですが、

金メダル計画を元にトップ選手が集められ、

年間300日の合同練習を実施しました。

 

さらにオランダから招いたデビットコーチは、「全てにおいて100%」だと告げ、

食事、睡眠時間の指導、間食する選手には厳しく注意するという、

戦う意識とフィジカルの重要性を徹底したそうです。

 

金メダルを目標(意識)に掲げ、そのための年300日の合同練習や徹底したフィジカルマネジメント、

という形で実行したことが、金メダルを獲得する上での土台になっているように思います。

 

会社経営に置き換えた時にいかがでしょうか?

所属する社員の1年の大半を過ごすのが職場、

組織として何を目指し実行、徹底しているでしょうか?




②チームビルディング

「一糸乱れぬ隊列」の状態とは、

選手の間隔は1m以内、横へのずれは40cm以内という極限の近さで、

時速50kmで滑走する状態だそうです。

 

少しでもズレて手足に触れれば転倒するリスクのある高度な技術。

 

これにより空気抵抗はこれまでよりも

15%少なくなりました。

 

オランダも含め他国のチームはこの状態が作れず、

隊列が乱れると1人で滑るのと変わらない空気抵抗を受け、

後半まで体力が持たなくなります。

 

年間300日間の練習の中で、

互いの滑りの特徴や癖を体に叩き込み、

ライバルであり、心を通わせる同志として、

お互いの滑りをフィードバックし合いながら、

一つの隊列としての完成度を磨きあげた。

 

ここまでの隊列を作るまでに、

様々なPDCAが回っていた事が容易に想像できます。

 

スピードは落とさず、お互いの滑りに合わせていく滑走技術と

チームとして、選手間の絆が生まれるまでの関係づくり。

 

会社組織においても、

お互いの長所短所を認識し、調和することで、

事業全体の推進力が高まり、1人では成し得ない、

大きな事業や成果を生み出すことが可能になる。

 

特にブランド力の弱い中小企業では、

個の力を持った人材は集まらないのが実情ですので、

経営メンバーは如何に今いるチームで推進力を上げる事ができるか?

チームビルディングに取り組んでいただきたいポイントです。



③科学的な分析

NHKの番組を見ていて、金メダルが取れると思えたのが、科学的な分析からの結果でした。

 

活動拠点となった長野のエムウェーブの天井には、

28台のカメラを等間隔に設置してデータを集め、

 

どのくらい空気の影響を受けているのか?風洞実験という科学的な分析を繰り返すことで、

高速の先頭交代を生み出しました。

 

スピードを落とさず、

カーブの手前で大きく外側に膨らみ、

カーブ内側から先行している隊列の最後尾に戻る。



この先頭交代はこれまで行われてきた、

カーブ途中で先頭の選手が隊列から横にズレて、

スピードを落とし最後尾に回るやり方と比較し、

 

先頭交代に要する時間が

約7秒から約4秒に短縮される

これまでと一線を画する手法となりました。

 

科学的な分析、フィードバックがあったからこそ、

これまでのやり方を捨てる、勇気のいる選択が出来たり、

今まで気づくことが出来なかった、

新たなやり方を見出すことができたのではないでしょうか。

 

この科学的な視点や分析、フィードバックといった、

PDCAにおけるC(Check)の部分は、

中小企業において特に苦手とする部分だと思います。

また、着実に成長する経営が出来ている会社ほど、

このC(Check)の部分にしっかり取り組み、

日々、地道な進化成長を遂げて、

大きな成果を得ている傾向があります。

 

ぜひ、毎日0.1%でも成長するという意識で、

分析、改善、革新に取り組んでいきましょう。



まとめ

女子団体パシュートの成功要因から学ぶ、

会社経営の成功要因3つ

 

①意識と実行

②チームビルディング

③科学的な分析

 

こうやってまとめると王道ですね!

そして、ドンブリ勘定の経営、

行き当たりばったりの経営をしている会社において

不足している要素です。

 

変わることに遅いなんてことはありません、

今から、出来ることを一つずつ積み重ねていきましょう!!

4年後の北京五輪が開催される頃には会社のステージも大きく変わっているはずです。

 

参考:NHKの特集番組の記事ページ

https://www.nhk.or.jp/sports-story/detail/20180220_2423.html

 

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