納税でポイントがたまる!?クレジットカードで納税という選択肢
先日、決算を向かえたお客様から、
「アメックスからクレジット納税の案内が来たのですが、本当に出来るんですか?」
とお問い合わせいただきました。
数年前に会計事務所にいた頃には聞いたことが無かったのですが、
調べてみると2017年1月からトヨタファイナンスが国税庁より納付受託者の指定を受け、
インターネット上からのクレジットカード納付の取り扱いを開始しているそうです。
決算が無事確定したお客様は、そのままクレジットカードで納税を行いました。
その場に同席して、決済手続きを見守らせていただきましたが、
思った以上に簡単に素早く完了したので、
クレジットカード納付の概要についてご紹介します。
3つのメリット
まずは、クレジットカード納付をするメリットについてご紹介します。
なんとなく、「お得そう」な感じがしますが、整理すると大きく3つです。
一つ目は、タイトルにもあるようにポイントが付きます。
中小企業でも、法人税だけでなく、消費税や源泉所得税の納付も出来ますので、
1年でそれなりのポイントになるかと思います。
二つ目は、資金繰りが良くなる。
クレジットカードで納付をするので他の決済同様、
決済日が納付日となりますが、実際に口座からお金が引き落とされるのは、
カード会社にもよりますが翌月~翌々月となります。
例えば、2月末が納付期限だった場合、2月中に決済すれば、
お金が引き落とされるのは3月、もしくは4月になりますので、
本来よりも1~2ヶ月分資金繰りが良くなります。
これは、特に成長中の企業には嬉しいことだと思います。
三つ目は時間が浮く。
口座から振替されるダイレクト納付や、電子納税をしている場合以外は、
皆さん納税は金融機関の窓口やATMに行かれているかと思います。
クレジットカード納付であれば、ネット上で24時間納税出来るため、窓口に行かずに済みます。
忙しい中、なんとか時間を取って納税していた経営者の方、
総務・経理の方は重要事項に時間を使えるようになります。
※現状、地方税の地方県民(都民)税・法人事業税は事前に送付される納付書ではクレジットカード納付ができないため、別途窓口等で納付が必要です。
手続きのやり方
やり方は納付書とカードをご用意いただき、
専用サイトから手続きを進めれば、
時間は10分もかからないかと思います。
事前に用意するものは2つ。
・納付を行う申告書・各種通知書(税目や金額等がわかるもの)
・納付を行うクレジットカード
国税クレジットカードお支払サイトにアクセスし、
案内・注意事項に従い納付の手続きを行います。
利用者情報、納付内容、クレジットカードの情報を入力していけば、
納付手続きの完了です。
注意点
最後にクレジットカード納付をする上での注意事項をお伝えします。
詳細は専用サイトや国税庁のHPから確認いただければと思います。
限度額
中小企業が法人税・消費税を納付するとなると、
事業規模によっては、数百万円、数千万円と高額を決済することになりますので、
納付を行う前に決済をしようとしているカードの限度額の確認し、
場合によっては限度額の制限を変更が必要です。
決済手数料
民間のクレジット会社が納付を立替払いすることになるので、
当然に手数料が発生します。
手数料については前述の支払いサイトにて計算できます。
納税額が少額の場合ポイントの還元率よりの手数料の方が上回る場合もあるので、ご確認ください。
残高不足
納税額の引落が決済したクレジットカードの引落日となりますので、
引き落とし日に残高不足とならないよう、
資金繰りにご注意ください。
地方税の法人県民(都民)税、法人事業税
法人が確定申告をして納税するうちの地方税については、
申告書を提出後、クレジットカード納付に必要な情報が記載された納付書を依頼しないと、
クレジットカード納付が行なえません。
また、納付額も上限100万円と定められており、2018年2月現在では、
クレジットカード納付はまだ便利な手段とは言えません。
地方税の支払いサイトについては、各県税・市税と分かれています。
今回は参考に都税の支払いサイトを記載致します。
https://zei.metro.tokyo.lg.jp/
まとめ
以上、ここまでクレジットカード納付のご紹介をしましたが、
・税金を納税してポイントがつく
・資金繰りが良くなる
・窓口で納付する時間を節約できる
この3つのメリットが感じられましたらぜひお試しください。
詳細ややり方等に不安がございましたら、
顧問の会計事務所やKFSグループにお問い合わせくださいませ。
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